カメラを趣味にする者なら、きっと誰もが一度は憧れるCarl Zeiss。
MFである事、高額である事(あとデカくて重い)を理由に所有する事を諦める。
しかし、一度きりの人生、悔いなく終えたい!
単焦点レンズの良いところ。キレイに使っていれば購入額の半額以上で下取りに出せる。気に入らなかったり金欠になれば、売ればいいじゃないか。
そんな時、Loxia 2.8/21のちょっとお手頃な中古を見つけてしまった。
Loxiaはコシナが製造販売をしてないEマウント用のZEISSでいいのかな?
ラインナップを見て、コシナのZMのデジタル向けと思ってたんですが、50mmと35mm以外はどうやら新設計らしい。広角はテレセントリック性の問題があるからリニューアルが必要なのはそりゃそうなんですが、1.4/35以外の広角レンズはビオゴンだったのがディスタゴンになったらしい。(ビオゴンとディスタゴンでどう写りが変わるのか私には分からないのですが)
で、夕方から晴れそうだったとある日、試し撮りをしてきました。
SONY α7Ⅲ / ZEISS LOXIA 2.8/21
鳥の巣箱。
SONY α7Ⅲ / ZEISS LOXIA 2.8/21
日が沈む直前、地表に水平に差してくる夕陽が、低い部分には影を作り、建物や木の高い部分だけ赤く照らしてるのを見ると、太陽が地球の向こう側に沈んでいってるのを実感できる。天体規模の現象にちょっとワクワクする。
SONY α7Ⅲ / ZEISS LOXIA 2.8/21
隅々までキレイに写ると気持ちいいんだなと。
さすがZEISS、写りは良い。
SONY α7Ⅲ / ZEISS LOXIA 2.8/21
ナイター設備のある草野球場に、日本における野球の普及率の凄さを感じた一日でした。
月が綺麗でした。
以上。
軽く使ってみた感想は、めっちゃいい。
図らずも金網ばかり撮ってたわけですが、隅々までピシッと写ってくれるのが気持ちいい。
さすがデジタル専用設計のディスタゴン。
画角も使いやすい。
21mmはギリギリ不自然じゃなく写せる画角じゃないかなと。15mmほどの迫力はないですが、上手く撮れば自然な描写ができるのがいい。
あとF2.8は、α7Ⅲの強力な手ぶれ補正と合わせると、暗所でも余裕で手持ち撮影できるというのが、今回よく分かった。
85、40、21の3本を今後メインで使う事になりそう。
しかし、いい事ばかりじゃない。
Loxiaはレンズの取り外しがやり辛いとよくレビューで見かけてましたが、マジでした。
持つところがない。無理矢理回して壊してしまうのもやだし。しょうがないから、鏡筒の固定されてるわずかな部分とフードの根元をグッと掴んで回してます。ZEISSほどのメーカーがこんな使いにくい物をデザインするなんて、ちょっと信じられない。
新しく出たSIGMAの20mm F2の方がAFあるし小さくて軽いし安いし、写りもいいらしいので、そっちのが良かったんじゃないか説もあるんですが、所有欲は写欲にもつながりますし、もう買っちゃったし。
レンズ交換を頻繁にするので、そのうち「取り外しめんどくせー!」ってなってSIGMAに買い替える可能性がありますが、しばらくは使ってみようと思います。
ちなみに、昔、ZMのCゾナー1.5/50を使ってた時期がありました。(じゃあもうZEISS使った事あるんじゃん)未公開の写真があるので、そのうちまとめたい。